ファミリービジネスのコンサルタントやアドバイザーを選ぶにあたり、重視していただきたいのが、家長、オーナー社長をはじめとする主要なファミリーメンバーとコンサルタントとの相性です。
ファミリービジネスコンサルティングは、単なるソリューションの提示だけでなく、ファミリーとビジネスが目標に向けて、変化するプロセスを支援するという、息の長い取り組みになりますし、時には、「客観的なファミリー外の親戚」のような存在にもなるからです。
その他に、以下のポイントもコンサルタント選びの判断基準としてご活用ください。
- 秘密保持を順守する人か否か
- 回避志向や権威志向でなく学習志向のコンサルタントであるかどうか
- 自己の価値観に忠実で信頼に値するか
- クライアントファミリーとビジネスの利益を深く考える人か
- 人の話をよく聴き、誠意を持って考えを伝えているか
- 奥深い能力と豊かな経験、幅広い知識を持つ人かどうか
- メンバーとの個別対応もいとわない、きめ細やかなプロセスを踏めるか
- 先入観なくものを見て最悪を想定できるか
- 複数のアドバイザーの知恵を活かし、ファミリービジネス全体の利益を考えているか
良いコンサルタントやアドバイザーを得ることで、ファミリービジネスの発展と永続はより確かなものになります。長期にわたる関係を持てるような人格と深い経験、能力を持ち、誠実に、率直に意見を述べることのできる人物が望ましいものです。